mkvie's blog

日々の殴り書き

目の前で人が頭から血を流しながら倒れていた

という話。サンドイッチでも買おうと職場近くのスーパーに行ったのだが、なんと普段私がサンドイッチを選ぶ場所に男性が倒れている。フロアには血も流れていて、一目で事故が起こったのだということが分かる。

私が第一発見者というわけではなく、既に2人の人 (恐らくたまたま通りがかっただけの人) が対応していた。救急車も呼ばれていることが周りの人の発言から理解できる。

倒れたのは中年の男性。服装から、これから職場に行くところだったのでは無いかと想像する。どのような経緯で倒れたのか分からないが (倒れた瞬間には誰も彼を見ていなかったらしい)、息はしているようだったので (後遺症は残るかも知れないが) 死ぬことは無いだろうと考えていた。

しばらくすると救急車が到着する。隊員(?)はやっぱり慣れているのか、適切な質問をしている。私がその場所にいても邪魔になるだけだと考えたので、スーパーを離れる。結局サンドイッチは買わなかった (更に言えば、食欲も消え去っていた)。結局私がしたことは、救急車が来た時に、ほんの少し誘導しただけ。しかしあの状況で、私が他に何かできたとも思えない。

どのような理由で倒れたのかは分からない。単に足を滑らせただけなのかも知れないし、内出血でもしていたのかも知れない。しかしその男性は、恐らく自分が救急車の世話になるだろうとは実際に事故が起こるまで考えていなかっただろうと想像する。「明日自分が死ぬかもしれない」とリアルに想像しながら毎日生活しているなんて人はあまりいないのでは無いだろうか (中にはいるのだろうと想像するけれど、それってかなり大変な人生だと思う..)?

でも人間いつかは死ぬんだよね。死因が事故なのか老衰なのか分からないし、どこで死ぬのかも分からないだろうけれど、死ぬという事実だけはいつでもそこに存在する。多分我々は死を身近に感じる機会が少ないので、普段の生活で意識することも少ないのだと想像する。

いつかは死ぬと分かっているからこそ、今の時間を大事にしようとする。死ぬ直前になって、(もしもそんなことを考えることができるだけの幸運に巡り会えたのであれば) 自分自身の人生を振り返って「色々あったけれど良い人生だった」と言えるようになりたい。そのためには、後になって後悔しないように、その時点でベストだと思える選択肢を選んでいくしかないのだろうな、というのが今の私の考え。

今日見た男性が、今後も悔いなき人生をおくられることを願う。